卒業制作展の展示装飾
3月は卒業シーズン。
当社でも卒業制作展の展示装飾のお手伝いをさせていただきました。
今回のお客様の千葉デザイナー学院様からのご相談内容は「今年は卒業制作展の一般見学が難しいので、在校生や関係者のみ。ファサード周りの告知はできないが、会場の受付は華やかにしたい」というものでした。時勢柄とはいえ、学んできた集大成の場。なんとか盛り上げる工夫をしたいところです。
また、今後も継続して使用できるな工夫も、とのご希望もあったので、パネル出力と木材のフレームによるハイブリッド方式をご提案。
在校生制作の心が躍るようなデザインビジュアルを、ワクワクしてもらえるような立体構造へと組み立て直していく、この設計アイデアの部分がカギになります。
さて、迎えた装飾本番は天気にも恵まれ、絶好の施工日和です(笑)
さっそく予め作成したパーツをどんどん取り付けていきます。既存の受付台も使用させていただくことでコストダウンを図っています。
作成した木枠に出力パネルを貼り付けていきます。この時に転倒防止に使うのは昔ながらのおもり用の水入れポリタンクです。
装飾作業は約一時間ほどで終了。天井から吊り下げられた大型モニターも全体デザインの一部になっています。このビジュアルは2分に1回、画像が動いて変化し、もとに戻ります。気づいた人だけが嬉しくなるようなアイデアを入れさせていただきました。
2階、3階の卒業制作展示フロアの入り口も同様の手法で取付。こちらもポリタンクが裏側で活躍しています。
施工もスムーズに完了し、できあがった装飾に先生も生徒も喜んでいただき、企画したわたしたちも何だか感動してしまいました。また、展示期間中も多くの関係者が訪れ、目を留めていたとのお言葉をいただき、とても嬉しく思いました。
これから巣立っていく若きクリエイターたちの作品展示準備を見ていると、この日のために決して楽しいばかりだけでない時間を過ごしてきたんだなと、胸が熱くなるものがあります。まさに昨今ヒットしているYOASOBIの「群青」のストーリーが目の前にあるようで、ぐっときてしまいました。
千葉デザイナー学院の皆様、また全国の卒業を迎えられる皆様、この度はご卒業おめでとうございます。
新しい世界へと思い切り羽ばたいてください。